1960年4月16日Nouveau Réalisme(ニュー・リアリズム/ヌーヴォー・レアリスム)宣言はピエール・レスタニー他9人のアーティストによってフランスにて発行されました。その9人の中にはIKB(International Klein Blue-クラインが作った青系の色の名前)のイヴ・クラインや、ゴミを集めて透明な箱につめた作品で有名なアルマンが含まれます。この宣言で、Art and Life が誕生します。(*訳者注のカッコ内は私の勝手な解釈なので、参考程度に思って頂いた方が良いと思います。 次の投稿 で私なりの解釈を投稿したいと思います。 Pierre Restany, "First Manifesto of Nouveau Réalisme ,"日本語訳 アートの歴史の急なる進化や、モダンライフの無秩序なる異常なパワーを恐れた聡明な学術者や紳士達が、その手で時計の針を戻し、太陽や時間の行進を止めることに躍起になっていることは、虚しいだけである。 我々はすでに確立され終えた単語や言葉やスタイルの、消耗と骨化(*訳者注:新鮮さを失った状態)の目撃者である。伝統的手段の-使い古されたことによる-欠落により、未だ独自の主導権は互いに立ちはだかるヨーロッパやアメリカに散在し、それでいながら研究の範囲に関わりなく、新たな表現力の規範的な基礎を定義する傾向を持っている(*訳者注:古く無価値でありながら野放図で排他的な定義を生む種としてだけの存在である、といった意味だと思います)。 油絵やインコスティック(*訳者注:蝋の様な絵の具を熱を使って描く昔の画法)には付け加えの方法は何もない(*訳者注:それらの画法はすでに完成されたスタイルを持っている。)イーゼルでのペインティング-絵画や彫刻等の領域における唯一無二の古典的な意味での表現-の時代は過ぎたのである。長期に渡る独占はその最期を迎えている-未だ時に高尚であるが-。 それでは、何を代わりに提案すれば良いだろうか。概念の反射や、空想の書き写しではなく、現実の知覚を熱心に探求することそのものである。その手掛りは何であるか。コミュニケーションの本質部分の社会学(*訳者注:現実の人間社会の研究)的延長を導入することである。社会学は救済するであろう。それが選択のレベルであろう...
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